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コラム

2023年8月号教室だより巻頭言より

今年も暑い夏が続く中,夏休みが始まりました.みなさん,集中学習会はいかがでしたか?今回の集中学習会は史上最大と言ってもよい人数になりました.ひとつは公文生で賛同していただけそうな方に参加を呼びかけました.結果として公文から8名の方に参加していただけました.結果として,ノエル生より参加者の数は多くなりました.今回の集中学習会は70%成功というところでしょうか.なぜ70%かといいますと,三日間の生徒の出席率はとても高かったのですが,宿題を完成させた生徒が7名だけでした.15名中7名は少し少ないと思います.できなかった生徒は早急にノエルで完成させてください.

アーサー・ケストラーというユダヤ系ジャーナリストがいます.wikipediaによると1983年に奥さんと自殺しているようですが,私が大学に入学した1984年に「ホロン革命」という書籍が日本で出版され,私も大学1年のとき購入して読みました.私は皆さんも御存知のようにかなりひねくれものなので笑,高校時代からすでに現代科学に対して批判的な考えを持っていました.とくに還元主義的手法というものに限界を感じ,科学的手法として常に還元主義的手法は正しいのか疑問に思っていました.還元主義とは科学者の自然を捉える一つの態度で,物事の科学的説明はその構成要素を小さく小さく分割していけばすべてを説明できるという考え方です.物理学者ワインバーグは「究極理路への夢」の中でチョークが白く見えるのはなぜかについて還元主義的手法をわかりやすく説いています.「チョークは可視光線をほとんど吸収しないのであらゆる光を反射するから特定の色を帯びない....なぜ物質は特定の色を吸収する性質があるのか.それは原子エネルギーと光エネルギーの問題である.原子はとびとびのエネルギー状態をとる....なぜ原子はとびとびのエネルギー状態をとるのか云々」という具合に,出てくる疑問に答えるため,より細部の構成要素を説明するという考え方です.これは科学的にはとても正しい態度で,ある結果に対してなぜそのようになるのかその原因をその構成要素に分解して考える方法は決して間違っているわけではありません.ただしこの考え方はいつも科学的現象をうまく説明できるとは限りません.例えばアリの集団に見られる興味深い話があります.皆さんも御存知かもしれません.働きアリは大体1:4:1の割合で働き者のアリと普通の活動をするアリと怠けてしまうアリがでてくるそうです.それで上位10%の働きアリを新しい集団として巣を作らせると全員が働き者になるかというと,やはりまた同じような割合で,怠け者のアリが発生するという話です.こうした話は実は科学の世界ではたくさんあるのですが,大体無視されています.というかほとんどの科学者はそうした問題に手を付けません.それはなぜかというと要素間の複雑な相互関係を取り扱うことは還元的手法より場合によっては複雑になりすぎる嫌いがあるからだと私は考えています.ケストラーは先の本に社会実験としてミルグラムの実験を紹介しています.これは人がどれだけ権威に服従的かという興味深い実験です.この実験は新聞広告で「協力者」を募るところから始まります.新聞広告に興味を持った「協力者」は指定された場所に呼び出されます.そこには白衣を着た「教授」がいてこの実験が人の記憶に関する科学的に重大な実験であることを告げられます.「協力者」がするべきことはひとつです.協力者は15〜500Vまでの数字の書かれたいくつかのボタンの前に座らわれます.「教授」が指示する通りに,ボタンを押してもらうのです.ただしこのボタンには仕掛けがあります.窓の向こうの実験室に椅子に縛られた「被験者」がいるのです.ボタンを押すとそのバタンに書かれている数値の電流が「被験者」に流れます.さて,「協力者」は「教授」の指示通りに小さな数字からボンタンを押していきます.15Vあたりで「被験者」はぶつぶつ言い出します.50Vあたりになると「被験者」は実験に協力しないと言い出します.「協力者」もこれ以上は無理だと「教授」に訴えますが「教授」は続けるよう指示します.100Vを超えると「被験者」はやめてくれと懇願します.「協力者」もこれは本当に実験かと疑うようになります.しかし淡々と「教授」は科学的に有益であるという言葉で「協力者」により数字の大きなボタンを押すように指示します.300Vあたりで「被験者」はぐったりし始めます.さてみなさんは大体,何ボルトあたりで「協力者」はボタンを押すことをやめたと思いますか?この実験の恐ろしい結論はすべての「協力者」が最大の500ボルトまで押したということです.この実験には種明かしがあり,「教授」「被験者」は役者であり,実際に電流は流れていません.実験の目的は「協力者」がどこまで権威に従うかということです.この実験はドイツにおけるユダヤ虐殺がある特殊な人々によっておこなわれたのか,それとも普通の人も状況によりそうなるのかを調べるために行われたものです.ミルグラムの実験は後に人はそうやすやすとそう権威に従わないとう否定的な実験結果もあります.なぜ私がこうした話をここで書いているかというと,どんな手段や実験であれ,科学はある物事の一側面しかあぶりだすことができないということを皆さんに知ってほしいからです.だから科学は常に批判され続けなければならないのです.今の社会は科学の時代だと言われます.ただし,それは中世において教会権力が力を持っていたようにいまや一部科学者の集団が政治と結託して権力の味を占めたというのが正しい解釈でしょう.地球温暖化対策としての太陽光発電,原子力発電,SDGs,mRNAワクチン,昆虫食などが科学の権威をまとって推し進められています.まともな学者なら絶対手を出さないものが社会の主流となりつつあります.RNAなんて1990年代にやっと何しているかわかりだした分野です.日本RNA学会は創立僅か23年の若い学会です.こうした新しい技術が巨大製薬会社の資金でもって日本では政府,行政一丸となって強力に推し進められつつあります.科学が巨大な利権と化しているのです.明治製菓といえばミルクチョコレートですが,会社としての明治は製薬企業です.この明治が今度,レプリコンワクチンを開発しようとしています.すでに治験段階に入りつつあります.これはたった128gで1億人の日本人に接種可能であり,かつ接種した人からしていない人へ伝搬するウイルスのようなワクチンだそうです.このワクチンの開発者はその功の部分ばかりを言いますが,もしこのレプリコンワクチンに瑕疵があったらどうするつもりでしょうか.動物実験でさえ成功していないものを日本政府が中心になって東大以下の大学が巨大企業の資金援助のもと強引にこうした劇薬の開発を推し進めようとしているのです.東大だから常に正しいわけではありません.詳しくは書きませんが東大といえども官製大学です.いざとなったら国とタッグを組みます.実際歴史的にも731部隊を指揮していたのは東大なのです.先ほどのワクチンですが,もはやこれはワクチンではなく生物兵器だと私は断言します.こうした極めて危険な科学分野はその研究をしばらく凍結するべきなのです.

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